【さいの郷「椛」】
岡山県/苫田郡鏡野町
【施設情報】
定員 | 2~9名 |
宿泊費 | 19,000円~ |
チェックイン | 15:00~20:00 |
チェックアウト | 10:00 |
連絡先 | 090-7894-8746 |
住所 | 岡山県苫田郡鏡野町上齋原168 |
設備 | ・wi-fi 〇 ・バーベキュー 〇 ・駐車場 〇 |
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「さいの郷 椛」は、岡山県北部・鏡野町に位置します。築130年を超える古民家をリノベーションし、最大9名まで宿泊可能な貸別荘として誕生しました。「さいの郷 椛」の最大の魅力は、自然あふれる場所で、自然を近くに感じながら過ごすことができること。日常の慌ただしい生活から距離を置き、田園風景や山々を眺めながらリラックスした時間を過ごしてみませんか。
本記事では、自然を感じながら過ごすことのできる「さいの郷 椛」に実際に宿泊してみて気づいた点やその魅力を皆さんにご紹介します。ぜひ今後の宿選びの参考にしてください。
岡山県北部にある鏡野町ってどんなところ?
鏡野町は岡山県北部、鳥取県境に位置し、岡山市内からは車で1時間半ほど走ったところにあります。鏡野町には、数々の温泉や滝、キャンプ場などがあり、豊かな自然を楽しむ場所として、県内はもちろん、県外からも自然を求めて訪れる人が多くいます。夏はキャンプやハイキング、秋は紅葉、冬はスキーといったように自然を目一杯楽しむことができます。
「さいの郷 椛」までのアクセス
「さいの郷 椛」は鏡野町の北に位置します。電車は通っておらず、バスのみです。そのため車での移動がマストと言えるでしょう。大阪などの関西方面や近隣の県から「さいの郷 椛」を訪れる際は、最寄りの中国自動車道『院庄I C』を降りて30分ほどになります。
関東方面からの場合は、空路もしくは新幹線でのアクセスになります。空路の場合は岡山空港に降り立ち、空港から「さいの郷 椛」までは車で約1時間30分です。新幹線を利用する場合は、新幹線で『岡山駅』まで行った後は、JR津山線に乗り換えて『津山駅』まで行きます。『津山駅』でレンタカーを借りて、そこから「さいの郷 椛」までは車で40分ほどです。
「さいの郷 椛」から少し北上すると『高清水トレイル』があり、宿泊の前後に合わせていくことができるほか、『奥津温泉』や『のとろ温泉』などの温泉やキャンプ施設も近くにあるので、車があるとより鏡野町を楽しむことができますよ。
周囲に広がる田園と四季を感じられる庭園
「さいの郷 椛」の目の前には、田園風景と美しい山々が広がっています。春には桜やツツジ、夏前にはアジサイ、秋には赤やオレンジに色づいた紅葉が見られます。冬になると雪が積もり、これもまた素敵な風景となります。 敷地内にある庭園はしっかりと手入れがされていて、四季折々に変化する自然を感じられるようになっています。
施設の近くには『吉井川』が流れていますので、川の音も聞こえてきます。また、川沿いには蛍が発生するので、時期によっては蛍を見ることができます。
施設の周りには街灯などがほとんどないため、夜になると澄んだ夜空が広がります。雲がなければ、満点の星空を望むことができ、感動的な夜を過ごすことができるでしょう。施設には望遠鏡が置いてありますので、チェックイン時にオーナーさんに声をかけ、天体観測をするのもおすすめです。なかなか望遠鏡で夜空を観察する機会などないと思いますので、貴重な体験になること間違いなしです。お子さんと一緒であれば、夜のイベントごととして盛り上がると思います。
また、自然を感じられる貸別荘ということもあって、庭でくつろげるためのリクライニングチェアが用意してありました。夕方ごろの涼しい風を感じながらの日光浴はとても気持ちがよかったです。
ログハウスの前にはハンモックも!カラフルな色合いが可愛らしく、木の色に合っていました。ハンモックは子供はもちろん、大人もテンションがあがってしまいます。
緑で囲まれた庭には、ゆったりできる椅子や、遊び心をくすぐられるハンモック、夜空の観察ができる天体望遠鏡の貸し出しなどがあり、オーナーの自然を感じてもらおうという気持ちが伝わってきました。
和を感じられる家具や家の造りに感動
築130年を超える古民家をリノベーションしたという「さいの郷 椛」。快適に過ごせるよう改装しているものの、古民家らしさを感じられるものが随所に残っています。
玄関扉を開けると、広々とした和を感じる玄関スペースが出迎えてくれます。玄関横には立派な引き出し、その上には和テイストな小物が飾られています。そして正面には、竹でできた傘や日本人形が目に入ってきます。
玄関を上がり、リビングに入るとダイニングや寝室までが開放的で広々とした空間が広がります。リビングには旅館でよくみるローテーブルと椅子とテレビが置かれています。
リビングの庭園側に大きな窓があり、シングルソファが2つ対面に置かれています。庭園の景色を見ながらくつろげるスペースとなっています。私が訪れた際には片方の椅子に猿のぬいぐるみが置かれていて、心をくすぐられました。
囲炉裏が備えられたダイニング
リビングの横がダイニング。ここで目に入ってきたのが、上からつるされた木で作られた魚。現代では見ることも無くなってしまった囲炉裏がついています。囲炉裏の奥側には2、3名が座れるソファがあります。 天井部分を見上げると太い梁がいくつもあり、昔の家ならではの造りが間近で見られて感動です。
「さいの郷 椛」では、古民家をリノベーションしているからこそ伝統的な素晴らしい部分をそのまま残しつつも、快適にすごせるよう改装されている点が他にはない魅力だと感じました。
寝室となる和室スペース
リビングの奥には2つの和室があり、一番奥の部屋が寝室として用意された部屋でした。人数が増えると手前の和室にも布団を敷いて寝ることができます。襖で仕切ることができますが、公式HPにも書かれていた通り、完全な個室空間というものではないので注意してください。
寝室は金色が美しい屏風や掛け軸が置かれており、これもまた「おお!」と思うポイントでした。 手前の和室には化粧台が置いてあるシンプルな部屋です。
また、ダイニングの奥にも2つの部屋が続いています。そこには黄色の生地に鶴や梅などが大胆に描かれた立派な着物や、お琴が置いてあり、日本の伝統品を間近で観ることができ、気持ちが高ぶりました。
木の温もりが感じられるキッチン
キッチンは冷蔵庫や炊飯器、電子レンジの調理家電をはじめ、包丁やまな板、お皿などの調理器具は一通り揃っています。また、調味料も他の一棟貸し宿と比較して豊富に揃っていました(塩胡椒、醤油、ポン酢、ソース、マヨネーズなど)。
公式HPには調味料についての記載はありませんでしたので、塩胡椒や焼き肉のタレを持っていきましたが、その必要はありませんでした。開封済みのものがほとんどなので、ちょっと気になるという人は調味料の持参をおすすめしますが、気にならないようであれば、施設のものを使うことで、わざわざ買う手間がなくなるので良いかと思います。
ただ、今回私が宿泊した際には油がほとんどない状態だったので、もしかしたら補充がされていない調味料があるかもしれません。その際はオーナーの方に言えば用意をしてくれるかもしれませんが、念の為、事前にどういった調味料が備わっているのかを確認しておくと安心ですよ。
今回はバーベキューをしたのでほとんどキッチンを使用しませんでしたが、バーベキューではなく室内でのんびりと食事を楽しみたいという方にも、使いやすいキッチンです。ガスコンロは3口ありましたし、フライパンや鍋類も数種類の用意がありました。古民家を改修したこともあり、木の温もりが所々に感じられる空間です。
開放的な庭で楽しむバーベキュー
「さいの郷 椛」には、ログハウスデッキが併設されていて、そこでBBQを楽しむことができます。別途1,500円を支払えば行うことができるので、「さいの郷 椛」に宿泊する際にはバーベキューを予約するのがおすすめ!開放的な庭で自然を感じながらお肉やお酒を楽しむことができますよ。
お子さんがいれば、お肉が焼けるまでの間、庭の広いスペースで遊んでおくこともできますし、人数が多くてもソファが用意されているので座れないという心配もありません。ウッドデッキにあるアウトドアのソファに座ってバーベキューを楽しみつつも、ゆったりとくつろげる空間となっています。
また、オーナーは日本BBQ協会インストラクターであり、大のBBQ好きとのことで、お願いをすればオーナーがバーベキューの極意を優しく教えてくださるそうです。
今回の宿泊でもバーベキューの使用を事前にお願いしていました。チェックインの際にバーベキューを開始したい時間を尋ねられ、その時間に合わせて炭を焚いてくれます。バーベキューで億劫なのが炭を焚いたり、終わった後の後片付けなのですが、それを全てしてくれるのでとてもありがたかったです。
周辺にはコンビニやスーパーマーケットはないため、事前に買い物を終えておく必要があります。今回は津山市内のスーパーでお肉や野菜、お酒などを買ってから宿へ向かいました。
ただ、施設には数種類のお酒やおつまみの用意があり、お手頃な値段で購入することができます。お酒やおつまみが足りなくなった時のことを考えて用意してくれている配慮がとても素敵だと感じました。
囲炉裏を囲んで鍋料理を楽しむことも可能
「さいの郷 椛」の魅力的な要素の一つが囲炉裏があること!現在ではほとんどの家庭で見ることができないものになってしまいました。若い世代は、そもそも囲炉裏のことを知らない子も多いのではないでしょうか。 「さいの郷 椛」は、古民家をリノベーションした際に元々あった囲炉裏はそのままにして、囲炉裏も使えるようにしています。
冬のBBQももちろん良いのですが、囲炉裏を囲んで、魚の塩焼きや暖かい鍋料理を食べるもの、とても魅力的な過ごし方だと思います。囲炉裏の使用は別途で1,000円かかりますが、囲炉裏で食事をする機会なんて滅多にできるものではないので、1,000円以上の価値ある体験だと思います!
こちらもBBQと同様、事前予約が必須となっています。夕飯はBBQをするのか、囲炉裏を使って食事するのか、事前に決めておくことで、宿での過ごし方がより充実すると思いますよ。
ヒノキの匂いに包まれ、ゆったりしたバスタイム
お風呂は“古民家らしさ”にこだわり、ヒノキ風呂が設置されています。通常の浴槽とはまた違った木のぬくもりを感じられ、とても心地よくお湯に浸かることができました。浴室内の色合いも木に合う濃いグレーでまとめられていて、心落ち着く空間になっています。 せっかく古民家の宿を楽しんでもらうのだからと、お風呂にもこだわりが感じられます。
浴室内にはシャンプー、リンス、ボディソープ、洗顔がありました。追い焚き機能も付いていますので簡単に暖かいお湯に浸かることができます。古民家の宿に来て、お部屋の雰囲気はもちろん、お風呂でも普段とは違う、非日常を味わうことができました。
夜はリビングでのんびりテレビタイム
外でバーベキューをして、ヒノキ風呂を堪能した後、寝るまでの間はリビングでゆっくりすることに。“DVDプレーヤーがある”と公式HPに記載があったので、「古民家で観るならジブリじゃない!?」となり、“ハウルの動く城”のDVDをこのために購入しDVD鑑賞タイムを楽しみました。
いつもの家とは異なる室内の雰囲気が、より物語を楽しませてくれたような気がします。DVDを見た後は寝室へ行き就寝しました。今回は9月の中旬に宿泊しましたが、暑いということは全くなく、クーラーなしでも快適な夜を過ごすことができました。
朝は鳥の声が目覚まし代わり
朝になると鳥の声が聞こえて目が覚めました。カーテンを開けると美しい庭園が広がり、その奥には山が見えます。朝起きて、窓から自然いっぱいの景色が見えるというのはとても贅沢だと思いませんか?
朝の準備を済ませた後は、コーヒーマシンでコーヒーを一杯いただき、一息ついてチェックアウトをしました。 残念ながらその日は晴れていなかったので、ハイキングなどは諦めましたが、晴れていれば周辺のお散歩やハイキングなどを楽しみ、晴れていなくても周辺にある温泉施設に立ち寄ってみるのがおすすめです。
天候次第ではレンタサイクルも可能
「さいの郷 椛」ではレンタサイクルのサービスも行なっています。施設の周辺は豊かな自然で溢れていますので、天気が良ければ、レンタサイクルをして周辺を回ってみるもの楽しいはず!ここで貸してくれるのは電動自転車ですので、少し離れた“恩原高原”や“岡山森林公園”を訪れることができます。
宿の周辺も田舎の田園風景となっていますが、“恩原高原”や“岡山森林公園”はまた異なった景色となるので、時間が許せばぜひ行ってみると良いでしょう。より緑を感じられる場所となっているので、電動自転車を走らせ、爽やかな風を感じてみてください。フル電動の自転車なので原付免許があればレンタルが可能です。2台分の用意があり、料金は3時間1,500円、1日利用で2,500円となっています。
古民家の貸別荘で古き良き日本を感じてみては?
築130年を超える古民家をリノベーションした貸別荘「さいの郷 椛」は、日本人の私達でも、昨今はあまりみることのできなくなった家具や家の造りを体感できてとても楽しい時間を過ごせました。外国の人にも絶対に気に入ってもらえる宿泊施設だと感じました。
さらに、今回の1泊の値段は2名宿泊で18,000円ほどだったので、貸別荘にしてはとても良心的な価格となっています。
洗練された綺麗な貸別荘も魅力的ですが、山が近く田舎暮らしを体験できるような貸別荘もとても素敵でした。 「さいの郷 椛」は、日々の都会の喧騒から離れ、自然に囲まれた田舎でのんびりとした時間を過ごしたい方におすすめしたい貸別荘となっています。
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