田園地帯と市街地があり、瀬戸大橋から車ですぐ場所にある香川県宇多津町。伝統的な文化が今でも残されていながらも人口増加が見られるこの町には、貸別荘の「宇多津 古街の家」があり、「臨水(りんすい)」と「背山(せざん)」のスタイルの異なる2棟からなっています。
瀬戸内海に面し、背後を山で囲まれた宇多津町のような自然豊かな場所のことを風水で「背山臨水」と呼び、そこから各宿泊棟の名前を名付けたとのこと。この2棟は隣り合っており、洋館の背山と、町家の臨水の外観の違いを楽しむことができます。今回は、「宇多津 古街の家 背山」に宿泊をしてきました。
【宇多津 古街の家 背山】
香川県/宇多津町
定員 | 1~6名 |
宿泊費 | 16,000円~ |
チェックイン | 15:00~18:00 |
チェックアウト | 10:00 |
連絡先 | 0877-85-6941 |
住所 | 香川県綾歌郡宇多津町2126-1 |
設備 | ・wi-fi〇 ・駐車場〇 |
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「宇多津 古街の家 背山」ってどんなところ?
背山も臨水も、どちらも元々は民家だった建物を改装し、素敵な宿泊施設となりました。宇多津町の歴史的な町並みの中に昭和の昔の懐かしい建物を残したのです。
背山は、薄緑色のシンプルな壁面の洋風の建物です。しかし玄関を開けると、日本の伝統建築の小屋組の造りになっています。町屋といっても室内を快適に過ごせるようにと畳をフローリング張り替え、床暖房を搭載しています。昔の家屋の良さを残し、最新の家電などを取り入れたのが「宇多津 古街の家 背山」です。
大人数で泊まるほど1人当たりの宿泊費が抑えられる
「宇多津 古街の家 背山」は、宿泊人数によって料金が異なってきます。1人で贅沢に過ごすというのもありですし、大人数で素敵な空間をシェアして楽しく過ごすのも良いでしょう。宿泊費は、泊まる人数が多いほど1人当たりの料金を抑えることができます。
背山・臨水の宿泊料金は、共に通常期の平日・1名利用で14,000円、2名利用で一人当たり8,000円、3~4名利用で一人当たり7,000円、5~6名利用で6,000円(臨水のみ)です。ただし土曜祝前日、繁忙期には料金設定が異なりますので、公式HPを参考にしてください。
「宇多津 古街の家 背山」までのアクセス
「宇多津 古街の家 背山」までは、公共交通機関で訪れる場合は、JR「宇多津駅」が最寄駅になります。宇多津駅からは徒歩で15~20分。歩いて向かうには少し遠いので、駅からタクシーを拾っても良いでしょう。タクシーであれば、3~5分程度で着くことができます。
歩くのが苦ではないのであれば、おすすめは徒歩。「宇多津 古街の家 背山」へ向かう通り道には、和菓子屋産や駄菓子屋さんやお寺などがあるので、寄り道しながら古街の雰囲気を楽しむことができます。
車を使って訪れるのであれば、一番近いインターは”坂出インターチェンジ”です。坂出インターチェンジを降りたら車で5~10分ほど走れば宿に到着します。駐車場は臨水の東側に2台分の駐車スペースがあり、各棟1台まで駐車可能です。
今回は電車で向かったのですが、最寄りのスーパーへ行くにも次の日に香川観光をするにも車があればより便利と感じました。翌日時間がある人などは、車で訪れると行動できる範囲が広がりますし、ちょっとした移動の際にも利便性が高まることでしょう。
チェックインから丁寧な施設紹介の対応
事前にチェックイン時間を伝えており、その時間に担当の方が「宇多津 古街の家 背山」の前で待っていてくださいました。その方に案内され、オートロックの使い方などを教わり施設の中へ。
案内されて入った先には昔懐かしさを感じる木造の玄関ホール。入って正面には、現代ではあまり見ることのない衣装棚のようなものが置いてありました。時代劇で見るような棚で、ワクワクした気持ちになりました。案内されるまま奥へ進むと、すぐ広いリビングスペースになります。大きな窓が両側についたリビングはとても優雅な空間でした。
施設内を一通り案内していただき、チェックインは終了。チェックアウトは特に手続きはなく、10時にチェックアウトをすれば良いとのことでした。丁寧に説明してくださり、キッチン器具などの一通りの場所をチェックイン時に確認することができました。
古民家を改装した作りの和モダンな空間
リビングダイニングは18畳とかなり広々した空間です。十分に広いリビングなのですが、リビングには大きな掃き出しの窓ガラスが両側に付けられているため、外のウッドデッキまで広がっているように感じます。とても開放的な造りでありながら、周りから見られないようになっており、プライベートな空間を楽しむことができます。
リビングには、黒のソファと木のテーブルや椅子、余計なものは置かずにシンプルな家具でまとめられていました。家族でワイワイ宿泊ももちろん良いと思いますが、カップルやご夫婦の記念日などで宿泊するのに最適かと感じました。
素敵なキッチンを使って夕食準備
「宇多津 古街の家 背山」には、立派なキッチンも備わっていました。キッチンスペースには、電子レンジ、トースター、IH、流し、湯沸かしポット、冷蔵庫、ゴミ箱が用意されています。電化製品は全体的に黒で統一されており、お部屋の空間によく合っていました。
引き出しの中には、お箸やフォーク、スプーン、おたまなどから、お皿やコップ、フライパン、鍋、やかんなどが備わっていて、調理器具も充実していました。夕食は周辺の飲食店へ行こうと考えていましたが、綺麗なキッチンと素敵な内観に感化され、食材を準備して調理してみることにしました。
スーパーマーケットは「宇多津 古街の家 背山」から10分ほど歩かなければいけません。私たちが宿泊をしたのは12月でしたので、外は肌寒く外に出るのは少し億劫でしたが、スーパーに行く途中の橋がライトアップされており、とても素敵な景色を見ることができ気持ち良い夜の散歩を体験することができました。これも貴重な思い出となりましたが、やはり車があった方が便利かと思います…!!
スーパーでは焼肉用のお肉と、香川県産のお刺身の盛り合わせ、生うどん、おつまみなどを購入しました。「宇多津 古街の家 背山」には、調味料の用意がありませんので、料理に合わせては塩・コショウ・醤油などをお忘れないようにしてください。
香川といえば「うどん」ということで、スーパーには、生のうどんや乾麺が多く見受けられました。それに惹かれて生讃岐うどんを1袋購入しました。
家に帰って夕食準備。香川県産のお魚は新鮮で美味しかったです。うどんも予想通り、コシがあってとても美味しくいただきました。お部屋は暖房と床暖房であたたかく、ゆったりと食事を楽しむことができました。キッチン付きの貸別荘では、心地よい空間で食べたいものを自分達のペースで食べられるのが魅力ですね。
お食事のケータリングサービスも利用可能
「宇多津 古街の家 背山」では、宿泊者専用のお食事ケータリングサービスがあります。用意されているプランは、夕食プラン二つ、朝食プラン一つです。
夕食プランは、“寿美久満夕食プラン”と”公楽夕食プラン”のいずれか。どちらも季節の食材を活かしたお料理がいただけます。数種類のお食事が小皿に盛り付けられ、彩り鮮やかで目で見ても楽しめるものになっています。それぞれのプランの特徴としては、「寿美久満夕食プラン」は、宇多津の郷土料理の押し抜き寿司が入っており、”公楽夕食プラン”は土鍋で炊いた宇多津産の古代米が提供されます。もちろん古代米を白米に変更しても大丈夫です。
どちらのプランもAとBで選択することができ、Aの方が品数が多くなっています。料金はAプランが5,500円、Bプランが4,400円です。”寿美久満夕食プラン”は5名から、”公楽夕食プラン”は2名から注文可能です。夕飯を買ってきて作るのもいいですが、せっかく旅行にきているのだから、何もせずのんびりしたいという人にはこのケータリングサービスがおすすめです。
ケータリングサービスは、朝食も予約可能です。1,650円の”公楽朝食プラン”があります。宇多津特産の古代米を焚き上げたもちもちしたご飯と数品のおかずを朝からいただくことができます。希望する際は、宿泊予約時に伝えておきましょう。
寒い冬は、特に外に出るのが億劫になると思いますので、ケータリンングがあるのは嬉しいです。夕飯だけ・朝だけなどせっかくなので地元の料理が食べられるケータリングサービスを利用するのもいいですね。
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広い檜風呂の入浴で体の芯から温まる
食事がひと段落したら、お風呂にお湯をためて檜風呂を堪能しました。入浴しながら外を眺められるのも開放的でとても非日常感を感じられました。外は灯りをつけ、窓も開けることができるので、露天風呂に入っているような気分を味わうこともできます。熱くなったら窓を少し開け、夜風に当たると気持ちが良かったですよ。
檜風呂の大きさは成人男性が足をゆったり伸ばせるくらいの広さで、ご家族で泊まられる方はお子さんと一緒に入っても十分な大きさがあります。個人的には、この檜風呂も「宇多津 古街の家 背山」の魅力的なポイントの一つだと感じました。
「宇多津 古街の家 背山」のアメニティ
備え付けのシャンプー、リンス、ボディソープは香川県の酒屋さんが製造している体に優しいものでした。ドラックストアなのではみることのないものなので、そういった地元製造のものを置いているところも新たな出会いとなりました。
洗面所には、歯ブラシ、コップ、くし、カミソリ、ボディスポンジ、タオル大小各一枚、ドライヤー、寝室に浴衣が用意されています。洗顔料やクレンジングオイルはありませんでしたので、女性の方は持参する必要があります。最低限のアメニティーは揃っているという感じです。女性目線からすると洗顔料、クレンジングオイル、化粧水、乳液などがあるともっと嬉しいですね。
寝室でゆったりとしたリラックスタイム
食事とお風呂を終えた後は、飲み物とおつまみを持って上がり寝室へ。テレビは寝室にのみあるので、ビーズクッションに横たわりながらテレビを見て、眠くなるまでのんびり夜を過ごしました。もちろんベットに寝転がってみるのも最高だと思います。
テレビがリビングルームにもあってもいいのかなと個人的には思いましたが、テレビがない分、夕食の際には部屋の雰囲気と、家族との会話を楽しむことができました。
朝はコーヒーを飲みながら庭園を眺める
朝起きてリビングへ降りると、大きな窓から日差し降り注がれていました。太陽の日差しを浴びて気持ちの良い朝を迎えられます。
引き出しに入っていたドリップコーヒーをいただき、ソファーに座ってコーヒーとパンで朝食。朝は夜とはまた違ったリビングの雰囲気を感じられました。庭園にはオレンジ色の紅葉が植えられており、とても素敵です。トースターがあるので、前日にスーパーで買ったパンも美味しくいただくことができました。
チェックアウトが10時となっており、起床してからは少しだけ慌ただしかったですが、もっと朝の時間を「宇多津 古街の家 背山」でのんびり過ごしたいと思えるほど、居心地の良い素敵な貸別荘でした。
「宇多津 古街の家 背山」の周辺施設
宿泊先でのんびり過ごすのもいいですが、せっかく宇多津に来たのであれば、歴史ある古街通りを散策してみるのもおすすめです。
宿から4分ほど歩いたところに「郷照寺」というお寺があります。このお寺は高台に建っているので、境内からは臨海の宇多津の町と瀬戸大橋を望むことができます。厄除けのお寺として知られています。とても良い散歩コースですので、朝のお散歩や、チェックアウト後に訪れてみるのはいかがでしょうか。
他にも、朝8時からオープンしている和菓子屋「高橋地蔵餅本舗」が郷照寺に行く途中にあります。古くからやっているお店で、おはぎやよもぎ餅などが売られています。上品な甘さのあんこが美味しいと地元の方や観光客の方から人気です。
また、お子さんがいるのであれば、ぜひお勧めしたいのが和菓子屋さんをもう少し駅方面へ進んだところにある「駄菓子屋かふう」です。最近は駄菓子屋が減ってきている中で、ここは種類豊富な駄菓子を数多く揃えられています。子供はもちろん、大人も楽しめると思いますよ。
おすすめのうどん屋ご紹介
そして最後に、香川といえばうどん!「宇多津 古街の家 背山」から徒歩圏内で行けるうどん屋さんは3軒ほどあります。「本格手打ちうどんおか泉」「手打ちうどんうぶしな」「こだわり麺や宇多津店」です。気になっていたおか泉は残念ながら定休日だったので、その隣にあるこだわり麺やに入り、ぶっかけうどんを食べてきました。コシがありツルツルと喉越しの良いうどんでした。お腹が空いていたこともあり、あっという間に並盛りを完食。美味しくいただきました。
「宇多津 古街の家」のもう1つの貸別荘「臨水」
「臨水」は、背山と隣り合ったところにあります。背山はモダンでシンプルな外観ですが、背山とはまるっきり異なり、臨水は黒漆喰の外壁で、宇多津の歴史的建築様式の特徴の一つ「入母屋造」で建てられています。そのため外観から昔ながらの感じを受けるのは臨水です。
玄関を開けると、広い土間があり、無垢板のダイニングテーブルと、システムキッチンがあります。木造建築独特の心地よい香りに迎えられることです。
土間から和室に上がると、欄間や床の間に当時の趣を感じることができ、奥にある庭に癒されます。そして、階段から吹き抜けスペースを上がっていくと、太い梁が特徴的な隠れ家の様な屋根裏のベッドルームがあります。定員人数が6名で背山よりも大人数で宿泊することができます。
今回「宇多津 古街の家 背山」に行くまでは、宇多津町を訪れたことがなかったため、昔の町並みの残る落ち着く町を知ることができ、とても貴重な機会となりました。香川の旅行へ行かれる際は、コストパフォーマンスが高く、暮らすように過ごせる「宇多津 古街の家」をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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